広島原爆の爆心地から2・7~10キロ離れた場所で被爆し、直接浴びた放射線量がごく少ない人でも、がんによる死亡リスクが高まることが名古屋大などの調査でわかった。「黒い雨」や放射性降下物などによる内部被曝(ひばく)や残留放射能の影響による可能性が高いと見られる。
今春見直された原爆症認定の新基準では、3・5キロ以内の直接被爆者と、投下から100時間以内に2キロ以内に入った人などのがん、白血病などは積極的に認定されるようになったが、それ以外は個別審査の対象とされ、放射性物質の影響がまだ過小評価されているという批判もある。
調査は宮尾克・名古屋大教授(公衆衛生学)らのグループが、日本衛生学会の英文雑誌電子版に発表した。
日米両政府が出資する「放射線影響研究所」の寿命調査データのうち、広島の被爆者約5万8000人分を用い、〈1〉2・7キロ超~10キロ以内で被爆した「極低線量群」(推定被曝線量0・005シーベルト未満)〈2〉1・4キロ超~2・7キロ以内の「低線量群」(同0・1シーベルト未満)〈3〉1・1キロ超~1・4キロ以内の「高線量群」――の3群に分けた。
これを非被爆者と比較したところ、極低線量群でも、白血病の死亡リスクは男性で3・14~3・15倍、肝臓がんは男性で1・73~2・40倍、女性で1・90~2・65倍とかなり高かった。
放影研が行った従来の寿命調査では、広島と長崎の9万3000人の被爆者と、「非被爆者群」を比較しているが、後者には今回の調査の「極低線量群」が含まれ、被爆者と非被爆者の比較になっていないという指摘があった。
(2008年8月4日23時01分 読売新聞)
放射線の被爆は恐ろしいです。
白血病の死亡リスクが3倍以上にもなってしまうのですね。
原子力発電所の労働者で、原子炉の清掃管理などの仕事に携わる人たちにも同様に死亡リスクが高くなってしまうのでしょう。
実際、外部の委託業者に健康問題があるようです。
排水口の近くで摂れる魚は奇形が多いと聞いていましたし、恐ろしい問題ですね。
浜岡原子力発電所が暴走すれば、住むことのできない土地になってしまう恐れのある地域にいますので、放射能の危険から逃れるためにも、エネルギー問題では原子力発電から脱皮していってもらいたいものです。
