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Dr.中川のがんから死生をみつめる:/75 イレッサが効く仕組み


Dr.中川のがんから死生をみつめる:/75 イレッサが効く仕組み

欧米人とアジア人日本人では肺がんにかかりやすさが違うんですね。

イレッサは日本人のための分子標的薬!みたいです。

Dr.中川のがんから死生をみつめる:/75 イレッサが効く仕組み

<以下、記事の引用です>

Dr.中川のがんから死生をみつめる:/75 イレッサが効く仕組み

 たばこを吸わない人の肺がんの多くは、EGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子の異常が原因となっています。EGFRは細胞の表面に存在するたんぱく質で、これに「増殖因子」が結合すると、スイッチがオンになり、細胞の核に「増殖開始」の指令が伝えられます。しかし、EGFRを作る遺伝子に異常が起きると、「増殖因子」が結合しなくても、EGFRから「増殖指令」が出っぱなしになってしまうのです。

 肺がんに対する分子標的薬(がんにかかわる特定の分子を狙い撃ちする薬)である「イレッサ」は、EGFRの働きを抑えて、増殖指令を止めます。このため、がんの原因がEGFR遺伝子の異常である患者には有効ですが、それ以外にがんの原因がある場合は効果がありません。

 イレッサは02年7月、世界に先駆けて、日本で承認を受けました。一方、米国では、いったん承認されたあと、新規の使用を原則禁止とする措置がとられました。欧州でも、製造・販売会社であるアストラゼネカ社が承認申請を取り下げるという事態が起こりました。現在、欧州では、EGFR遺伝子に異常がある肺がん患者だけを対象にイレッサの使用が承認されています。

 日本で先行して承認されたのは、EGFR遺伝子に異常を持つ人の割合の違いが背景にあります。欧米人の肺がんでは1割くらいにしかみられませんが、日本では3~4割もいます。イレッサが効く肺がんは、欧米人よりも日本人に多いのです。

 日本人を含むアジア人の中でも、女性、非喫煙者、そして肺がんの種類では「腺がん」の患者にEGFR遺伝子の異常が多くみられます。こうしたタイプの肺がんにはイレッサが効きやすいのですが、今は事前に肺がんの組織を取り出して、EGFR遺伝子の異常を検査してから、イレッサを使うかどうかを決めます。イレッサには「間質性肺炎」などの副作用もあり、薬が有効な患者を正確に選び出すことはとても大事です。

 がんのメカニズムが解明されるのに伴い、分子標的薬が抗がん剤治療の中心になっていくはずです。次回も、発がん遺伝子とがん治療の話題を続けます。(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)

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