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Dr.中川のがんから死生をみつめる:/27 DNA複製とテロメア

Dr.中川のがんから死生をみつめる:/27 DNA複製とテロメア

中川先生のコラムです。

今回はDNAのお話。

<テロメア>って聞いたことがありませんでしたが、非常に重要な働きをしているとのことです。

テロメアが短くなると?

次回のコラムも読まねばなりませんね!


Dr.中川のがんから死生をみつめる:/27 DNA複製とテロメア
<以下、記事の引用です>


Dr.中川のがんから死生をみつめる:/27 DNA複製とテロメア

 今年のノーベル医学生理学賞は、アメリカの3人の研究者(うち2人が女性)に贈られます。染色体の末端部にある「テロメア」が、細胞のがん化や老化にかかわる仕組みを解明した功績が対象となりました。

 「テロメア」。聞き慣れない言葉です。これは私たちの細胞の設計図である遺伝子に関係しています。

 遺伝子は、DNA(デオキシリボ核酸)という物質からできています。ヒトの場合、DNAが折り込まれた染色体は46本ありますが、それぞれ1本のヒモのような形の、非常に細長い分子です。テロメアとは、この分子の末端部分を指します。

 折り込まれたDNAは、2本の細い鎖をねじり合わせた形をしており、その形は「二重らせん構造」と呼ばれます。それぞれの鎖は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という4種類の「塩基」と呼ばれる物質が並んでできています。そして、この四つの塩基の並び方が、私たちの遺伝情報そのものです。この塩基の配列をもとに遺伝子が決まり、遺伝子から生命の基本であるたんぱく質が作られるからです。

 二つの鎖の向かい合う塩基は、決まったルールで結合して、二重らせん構造を保っています。つまり、AはT、CはGとしか結合できません。たとえば、一方の鎖が、「ATTCGCTT」という配列になっていると、もう一方は「TAAGCGAA」となります。

 さて、細胞分裂などでDNAが複製されるとき、まず最初に2本の鎖がほどけます。そして、1本になったそれぞれの鎖は、「AはT」「CはG」のルールにしたがって、ペアとなる塩基を向かい合う形でコピーしていきます。先ほどの例では、「ATTCGCTT」の向かい側に「TAAGCGAA」、「TAAGCGAA」の向かい側に「ATTCGCTT」が、新たに並びます。こうして、もとの二重らせんのDNAにコピーされ、二つできるというわけです。

 しかし、巧妙きわまりないこの仕組みにも問題があります。DNAを複製するたびに、その末端部分のテロメアが短くなってしまうのです。そして、この問題は、がんと死生に大いに関係があります。(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)


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