Dr.中川のがんから死生をみつめる:/6 細胞に「若返り」機能
中川先生の連載コラムのご紹介です。
下記にURLをリンクしましたので勉強してください。
Dr.中川のがんから死生をみつめる:/6 細胞に「若返り」機能
クローン羊のドリーの年齢が生まれた時から6歳だったとは知りませんでした。
細胞分裂には回数に制限があるわけです。
6歳の羊のクローンですから細胞は6歳から分裂していくわけです。
まったくの勉強不足でした。
ということは必ずクローンは赤ん坊の細胞を使わなければ意味がなくなってしまうということです。
大型犬の寿命は10~12歳程度ですので、成犬からクローン犬を作ったら寿命は半分になってしまうわけですね。
しかしがん細胞はその回数を超越できる再生能力があるわけです。
とんでもないスーパー細胞なんですね。
<以下、記事の引用です>
Dr.中川のがんから死生をみつめる:/6 細胞に「若返り」機能
私たちのからだの細胞は、無限に分裂できないため、「不老不死」はありえません。
細胞が分裂できる回数は、生物の種類によって決まっていて、分裂できなくなることは「死」を意味します。つまり、回数券を持って生まれてくるようなものです。
人間の場合、52回くらいと言われています。回数券の枚数が多い動物ほど長生きをします。
なぜ、細胞分裂の回数に限界があるのでしょうか。細胞分裂では、DNAをコピーして二つの細胞に振り分けます。私たちのDNAは、2メートルもある「ひも」のような線状の物質です。このDNAがコピーされるたび、DNAの両端が短くなります。
実際、私たちのDNAの末端の長さは、年齢とともに短くなり、これ以上短くできない長さになるとDNAのコピーができなくなり、細胞分裂にピリオドが打たれるのです。
1996年、スコットランドの研究所で生まれた子羊ドリーが、世界に衝撃を与えました。ドリーは、6歳の雌羊の乳房の細胞から「造られた」からです。
世界で初めて、哺乳(ほにゅう)類の体細胞から作られたクローン動物で、クローン人間が生まれる可能性さえ示していました。
しかし、その後の研究によって、ドリーのDNAの末端が短くなっていることが分かりました。DNAの「供給元」の羊が6歳だったため、ドリーのDNAも6年分短くなっていたのです。ドリーが生まれたとき、その細胞は0歳ではなく、すでに6歳になっていた、というわけです。
では、がん細胞は、なぜ「不老不死」なのでしょうか。がん細胞のDNAも分裂とともに短くなり、いつかは分裂できなくなるのではないでしょうか。
実は、がん細胞でも、細胞分裂のときにDNAをコピーするたびに、DNAの端が短くなっています。ところが、がん細胞には、これを元の長さに戻す仕組みがあるのです。
つまり、がん細胞は「細胞の若返り」をしながら、無限に分裂しているというわけです。
そして、この「老化と若返り」こそが、「性」と「死」の本質とも言えます。この本質については、次回ご説明します。
(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)
