不思議なところでモルヒネよりも強い鎮痛薬が開発されることになりました。
前立腺がんの診断に使われている細胞たんぱくが、効果が大幅に高く副作用も少ない鎮痛薬として使えそうだということです。
いままでモルヒネよりも効果がある鎮痛薬がなかったのが不思議なくらい、長い間モルヒネが使われてきましたが、やっとその座から降りる時がきたようです。
今回の薬はモルヒネのように注射で打つものではなく錠剤として開発したいとのこと!
はやくがん治療の痛みを止める薬として活用されるように願っています。
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(10/16)前立腺癌(がん)のマーカーにモルヒネよりも高い鎮痛効果前立腺癌(がん)の診断に日常的に用いられる細胞蛋白(たんぱく)が、モルヒネよりも大幅に効果が高い上に、副作用の少ない鎮痛薬としての効果をもつ可能性があることが報告された。
米ノースカロライナ大学医学部(チャペルヒル)およびフィンランド、ヘルシンキ大学の研究グループは、前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)が、痛覚ニューロンにみられる、痛みを引き起こす化学伝達物質を痛みを抑える物質に変換する蛋白と同一であることを突き止めた。「この蛋白には革新的な疼痛治療をもたらす可能性がある」と、ノースカロライナ大学細胞分子生理学助教授Mark J. Zylka氏は述べている。この知見は医学誌「Neuron」オンライン版に10月8日掲載された(印刷版は10月9日号に掲載)。マウスを用いた試験の結果、PAPの単回投与(single dose)によって、モルヒネと同等の鎮痛効果が認められ、さらに持続時間はモルヒネよりも大幅に長いことが判明した。PAP単回投与による効果の持続時間は最長で3日間と、モルヒネ単回投与で得られる5時間に比べてはるかに長かった。「1回の投与で疼痛にこれほどの効果が得られたことに驚いた」とZylka氏は述べている。
今回の研究では、PAPが化学伝達物質の活性化ないし不活性化に関与するリン酸基を除去することによって効果を発揮することが明らかにされた。特に、PAPは、ニューロンにあるアデノシン一リン酸(AMP)からリン酸基を除去するという。
研究グループは現在、ほかの蛋白がこのニューロンに対して同様の作用をもつかどうかを検討しているという。また、PAPとの相互作用によってPAPの作用を高めたり模倣したりする物質を作り出すことも試みている。「PAP自体をモルヒネのように注射して疼痛治療に用いることもできるが、形を変えて錠剤として使用できるようにしたいと考えている。この分野を新しい方向に向けることによって、これまでにない疼痛治療を生み出すことができるのではないかとの期待と希望をもっている」とZylka氏は述べている。
原文
[2008年10月8日/HealthDay News]
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