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立花隆さんインタビュー全文(3)「がん大国」は悲しむべきことではない

立花隆さんインタビュー全文(3)「がん大国」は悲しむべきことではない

立花隆さんのインタビューの最後、(3)です。

悟られている立花さんのようになれれば、がんも恐いものではなくなるようです。

ぜひ、悟れるような境地に達してみたいものですが、

欲のあるうちは無理なようです。

立花隆さんインタビュー全文(3)「がん大国」は悲しむべきことではない

<以下、記事の引用です>

立花隆さんインタビュー全文(3)「がん大国」は悲しむべきことではない  ――抗がん剤の効果は限られている、という話をうかがいました。しかし、「あなたに有効な治療はない」と言われると、多くの人が希望を失います。そのために、効かない治療でも続けてしまう面があります。治療を受けることだけが希望なのでしょうか。


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 立花 それは患者個人の世界観によってみんな違います。ただ、人間が有限な命しか持たない存在であるということを踏まえる必要があります。

 肉体的にがんに勝てなかったとしても、がんに敗北しなかった人はたくさんいます。ニュートリノの観測でノーベル賞に最も近いと言われた物理学者で、一昨年、大腸がんで亡くなった戸塚洋二さんは、見事な闘病記を残しました。「私にとって早い死といっても、健常者と比べて10年から20年の違いではないか。みなと一緒だ、恐れることはない」と書いています。

 ――代替療法を使う人も多くいます。効果はありますか。

 立花 効果がある療法はないです。ただ、がんは多種多様なものですから、きわめてまれに、がんが消えることはある。代替医療のおかげでなく、人間の持っている力で、そういうことはあります。がんが治るというような療法はない。信じる者は救われるで、宗教みたいなものです。

 ――立花さんは、がんになって生活や仕事の面で変わったことはありますか。

 立花 たいして変わっていません。何かが、がんを境に変わったということはない。

 ――大腸がんになったキャスターの鳥越俊太郎さんが「人生の残り時間を考えるようになった」と言っていました。

 立花 それはありますが、必ずしもがんのせいではない。自分の年齢がもう古希ですから。いろいろな意味で、体も頭も壊れつつありますから、坂道の下り坂にあると分かる。がんはその一つの表れとは言えます。

 ――立花さんは膀胱温存手術を受けられましたが、もう少し進行していたら、全摘になるところだったとのことですね。

 立花 早期ではなく、けっこう危ないところまで行っていたと、後から分かりました。手術を受ける時は、麻酔が効いていたから、つらくも何ともない。麻酔が切れて動けない状態はつらいが、がんそのもののつらさはありません。歯医者に行った時のことがよほどつらい。

 ――がんの再発の心配はありませんか。

 立花 再発の仕方が問題です。3か月に1回、内視鏡で精査しています。見つかれば、そのたびに内視鏡で治療すればいい。実際に何度も繰り返し治療した人もいるのではないでしょうか。この年になったら、どこにがんができてもおかしくない。そのことを心配しても、どうしようもない。

 ――がんの再発は、一般に怖いイメージがありますが。

 立花 それは全然ないです。再発の仕方によって千差万別。がんの全容がつかめていません。がんが遺伝子レベルで解明されて、進行する過程の大きなマップがわかれば、自分は今このあたりにいて、今後こうなると分かるが、それがまだよく分からないのが今の状況です。
がんが増えたことが問題になっていますが、日本がこれだけの「がん大国」になったのは、世界一の長寿国になったからです。

 ――がん大国になったことは、悲しむべきことではないと思いますか。

 立花 そう思います。(おわり)

(2010年6月26日 読売新聞)

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