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鳥越俊太郎さんの体験記 (2) 「生への感動が深まる」

鳥越俊太郎さんの体験記 (2) 「生への感動が深まる」

鳥越さんの講演です。

がんになって生活習慣から生き方まで変わっているとのこと。

仕事が3倍にも増えている!というのはびっくり!させられました。

元気で活躍されていて嬉しいですね。

鳥越俊太郎さんの体験記 (2) 「生への感動が深まる」

<以下、記事の引用です>

鳥越俊太郎さんの体験記 (2) 「生への感動が深まる」 医療ルネサンス相模原フォーラム

 私の場合、リンパ節への転移はなかったんですけれども、血流に乗って、肺と肝臓への転移は可能性があるということは先生にも言われておりました。毎月、沢田先生のところに行って診察を受けると同時に、3か月に1度、CTの検査とエコーの検査を組み合わせて経過観察してもらっていました。そして、2007年1月に左肺に転移していることがわかりました。7ミリぐらいの大きさのものが、2か所です。これは、胸腔(きょうくう)鏡という、肋骨(ろっこつ)の間から術具を差し入れる、やっぱり穴をあける手術で取りました。手術そのものは30分ぐらい。手術をして1週間後には私はテレビに出ていましたから、それぐらい回復が早かったです。

 そしたら、今度は右肺にもあるよと言われて、右肺を手術しましたが、こちらは良性でした。

 さあ、いよいよ最後に残るのは肝臓だなと思っていましたら、案の定、おととしぐらいから影が見られるようになりまして、去年の2月に肝臓の手術をしました。これは腹腔鏡は使えませんので、切腹です。みぞおちのところからずうっと背中まであばら骨に沿って38センチ切り、そして肝臓を出して、肝臓にエコーを直接当てて悪いところを取る。50グラムほどの転移部分を切除しました。38センチ切っていますからね、やっぱり今でも少し痛みは残っていますけれども、一日一日、痛みは消えています。

 可能性としては、1回血流に乗って転移しているわけですから、ほかの臓器に転移していないということも言えないわけです。したがって、今でも先生のところへ毎月行っています。

 そういうことを繰り返してもおりまして、一応ずっと定期検査はしております。脳とか骨とか、あと膵臓(すいぞう)とか、ほかの臓器への転移の可能性もないことはないので、一応、次はPETと胸のCTの予約を入れています。このように、私はがんとうまくつき合いながら暮らしています。

 もちろん食事とか、睡眠とか、運動とか、そういうことに気をつけて生きております。沢田先生のおかげでこういうふうに元気に仕事もして、がんの手術の前に比べて、3倍ぐらい仕事が増えたんです。なぜ増えたかというと、がんとか医療に関する講演の依頼が多いからです。日本中回って、がんの治療について話をしている。だから3倍に増えた。沢田先生のおかげです。(拍手)

 田中 どうもありがとうございました。仕事が3倍に増えたということですけれども、それは私どものせいかもしれません。申しわけありません。

 鳥越さんに伺いたいのは、がんになって、日常生活とか、あるいは健康とか、人生に対する考え方で、何か変わったことがあるのでしょうか。

 鳥越 それはもう大きく変わりましたね。自分ががんという病を持っているから、健康、体にはそれまでの何倍も気をつけるようになった。特に私の場合は食事と睡眠と運動、この三つに気をつけています。食事は基本的には野菜と魚が中心です。お肉はほとんど食べていません。戦前、日本は大腸がんはあまりなかったんですが、戦後、大腸がんが非常に増えてきました。これは本当かどうか知りませんが、どなたか先生に聞いたんですが、戦後の日本人の肉食が増加していくグラフと大腸がんが増えていくグラフは大体似たような曲線を描くんだそうです。したがって、疫学的な観点から言えば、肉を食べることと大腸がんの発生とは何らかの因果関係があるのではないかと。あるとは断定できない、あるのではないかということを聞いたものですから、それ以来、肉はできるだけ食わない。といいながら、たまには食いたくなるんです。ああ、豚カツが食いてえ、というときがあるんです。そういうときは、我慢せずに食べております。

 睡眠は最低6時間はきっちりととるようにしております。私はメニエール病があって耳鳴りで眠れませんので、睡眠導入剤を使って寝るようにしています。

 運動は、毎朝スクワットを、シャワーを浴びた後、真っ裸で150回やっております。それから洗面所でダンベルの体操を200回しております。時間があれば、1時間、2時間ぐらいの散歩をしております。ウオーキングですね。そういうふうに、今、日常生活には大きな違いが出ております。

 それから、人生ということに関してですが、残り時間ということを考えるようになりましたね。それまでは、どうせ死ぬんだけど、まだ何となく時間があると思っていたものが、がんになってみて、やっぱり自分の残り時間を考えるようになりました。桜の花を何回見られるかということを考えれば、もう20回見るということはないだろうと。90歳ですからね、20回見たら。だから桜の花を何回見られるかとか、桜の花が、ああ美しいなという、その美しいなという感じ方が、時間がたくさんあると思っているときは、何となく、ああ桜の花が咲いていると思っていたが、今は、ああ、桜の花ってこんなに美しいのかというふうに感じ方が大分違ってきました。それは桜の花だけではなくて、音楽でも絵でも何でもそうですけれども、物を感じる力がより深くなったということは言えると思います。

(2010年6月2日 読売新聞)

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