がんを生きる:/53 肝臓がん/上 「余命3カ月」「頓死」の宣告 /大阪
<がんサバイバー>!
はじめて聞く言葉ですが、この吉村さんのような人のことを言うのだそうです。
医者に余命3ヶ月と宣告されたときに平然と受け入れることができた!というのは驚きです。
死生観をしっかり持っていることは非常に大切なことだと感じました。
このニュースをご紹介している私ですが、まだまだ死生観なるものを持っているとはいいがたいので、
もっともっと勉強していかねばと思います。
しかし、世の中にはすごい人がいるもんだと改めて人間のすごさをわかった感じがします。
がんを生きる:/53 肝臓がん/上 「余命3カ月」「頓死」の宣告 /大阪
<以下、記事の引用です>
がんを生きる:/53 肝臓がん/上 「余命3カ月」「頓死」の宣告 /大阪◇「無念残さぬよう」医師の言葉に違和感
今年9月、がん患者会による講演会が大阪市内であり、がん患者ら約50人の参加者が熱心に耳を傾けた。講師は、医薬品メーカーに勤める吉村光信さん(54)=千葉県浦安市。放射線を利用し、がんが骨に転移して生じる痛みを和らげる「放射性医薬品」の臨床開発に携わった人だ。そして、「余命3カ月」と医師に宣告されながら、3年後の今も元気に働く「がんサバイバー」でもある。◇
「来年の桜が見られるか、見られないかぐらいでしょう」
06年12月、精密検査のCT(コンピューター断層撮影)画像を見ながら、主治医が言った。肝臓のがん細胞が、静脈の内側に沿って心臓まで伸び、右心房の約3分の2を占めていた。会社の健康診断がきっかけで見つかったがんだった。症状は何もない。わずか1週間前には、別の病院で「手術できます」と言われていた。
医師は続けた。「もしも、この心臓の腫瘍(しゅよう)がはがれて肺動脈が詰まると頓死です。今後どうするか、奥さんと話し合ってください。患者が無念さを残さないように、きちんとアドバイスするのが我々の仕事です」
「3カ月」「頓死」……。だが、吉村さんは意外にも平然と受け入れた。がん患者の痛みを緩和する薬の臨床開発を01年から担当し、医師と接する機会は多い。緩和医療学会に出席するなど、末期がんの臨床現場にも詳しい。「医師は、普通は余命の告知はしない。言う場合も、短めにしか言わないものだと知っていた」。むしろ、「桜」を使ったうまい表現だと感じたという。
だが、「無念さを残さないように」という医師の言葉には、違和感を感じた。「自分なりの死生観を持っているつもりなのに、自分より若い医師に人生のまとめ方を指示されるとは……」。思わず苦笑した。
10歳の時に父(当時47歳)を、12歳で母(当時43歳)を亡くした。両親ともがんだった。自分が不幸だとはあまり思わなかった。この経験が、「人はなぜ生まれてきて、なぜ苦労して死んでいくんだろう」と考えるきっかけになったという。
◇
肝臓がんの治療には、手術やラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法、肝動脈塞栓(そくせん)法などがある。心臓までがんが達した吉村さんには、根治をめざす標準治療は使えなかった。そこで、健康保険が適用されないような抗がん剤や免疫療法、イメージ療法なども試してみることにした。
「せっかくがんになったんだから、いろんな治療方法を試して、完治したら他の患者さんにアドバイスできるようになりたい」
やがて、奇跡的にがんは心臓から消え、肝臓だけになった。「がんと壮絶に戦ったというのではない。がんを認め、和解して消えてもらったという感じが近い」。吉村さんは話す。【根本毅】
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