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時代を駆ける:岡部健/10止 自分なりの祈りを


時代を駆ける:岡部健/10止 自分なりの祈りを

科学は万能ではないのです。

末期がんでも病院に頼らない生き方もあるのかもです。

いいお話を読むことができました!


時代を駆ける:岡部健/10止 自分なりの祈りを


<以下、記事の引用です>

時代を駆ける:岡部健/10止 自分なりの祈りを

 ◇TAKESHI OKABE
 《診療所開設時から診ていた90代女性が先日、老衰で亡くなった》

 病院では食道がんが骨に転移し、終末期と診断され、自宅に戻ってからは私が診ました。点滴栄養を徐々に減らすと口から食べられるようになり、ある日訪ねたら、布団を出てこたつに座っていた。持っていた生命力で「普通のおばあさん」に戻り、10年以上も生き永らえたのです。

 現代の日本は、科学に万能性を持たせ過ぎた。原発や医療もそうだと思います。科学が答えを出せないことに、いくらでも真実が隠れています。

 《数々の臨終に立ち会ったが、強烈な印象を残した人がいる》

 80代の女性は亡くなる日に親族一同を集め、一人ずつ順番に説教を始めました。「性格のこういうところを直せ」と最初は怒って諭し、次第に声が聞き取れなくなった。死を間近にすると不安や恐怖を感じますが、彼女は自分より残していく人たちを気にかけていた。

 日本人は古来、死に向き合い、あの世を思ってきました。「私は無宗教だから」と言う患者も多いですが、自分なりの祈りがあれば、死を受け入れられると思うのです。

 《患者や家族の心のケアを担う専門家の育成が必要と感じている》

 遺族たちも「自分の手で送ることができた」と満足感がある一方、「病院にいたら長生きできたかも」と気持ちが揺れます。私の診療所では遺族会を作り、スタッフが悲嘆ケアに取り組んできました。欧米ではチャプレン(臨床牧師)がおり、ドイツでは公務員として活動しています。医療従事者がすべてを抱え込んでは、在宅緩和ケアの普及はないと思います。

 《4月末に仙台に「心の相談室」ができ、相談室長に就いた》

 斎場で震災犠牲者をボランティアで弔ってきた牧師から、協力を頼まれました。病死と災害死の違いはありますが、遺族の話を聞き留める大切さは同じです。電話相談から始め、今後は遺族や行方不明者の家族のケアにも取り組みたい。

 多くの死に向き合い、今は、あの世があるような気がします。可能性は……半々ぐらいかな。=岡部さんの項おわり

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 聞き手・下桐実雅子 写真・丸山博/7日から、プロボウラーの中山律子さん

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 ■人物略歴

 ◇おかべ・たけし
 栃木県小山市生まれ。医療法人爽秋会理事長。がん患者の在宅緩和ケアのパイオニア。日本ホスピス緩和ケア協会理事。61歳

毎日新聞 2011年6月4日 東京朝刊

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