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がんを知り、がんとともに生きる vol.2 肺がんについて


がんを知り、がんとともに生きる vol.2 肺がんについて

肺がんの治療についての講演会の情報です。

肺がんはやはりある程度防げる病気です。

禁煙すれば効果があるわけですから、

禁煙すべきだと強く思います。

たばこを吸う方はがんになることが怖くないのでしょうか?


がんを知り、がんとともに生きる vol.2 肺がんについて

<以下、記事の引用です>

んを知り、がんとともに生きる vol.2 肺がんについて



 がんについてさまざまな角度から考えようと「がんを知り、がんとともに生きるVol.2」が3月26日、大阪市中央区のりそな銀行大阪本社ビル講堂で開かれた。部位別では、肺がんを中心に専門医が講演。分子標的薬をはじめとする最新の個別化医療や、医師と患者のコミュニケーションのあり方などの話に、参加した約250人が聞き入った。

個々の患者に合った方法で

愛知県がんセンター中央病院副院長・胸部外科部長 光冨 徹哉氏

肺がん治療の最近の進歩―個別化医療を目指して

■禁煙と検診で予防を


みつどみ・てつや 昭和55年九州大医学部卒。61年同大大学院医学研究科博士課程修了。同大医学部付属病院、早良病院外科、松山赤十字病院外科、九州大医学部付属病院第二外科助手を経て、平成元年より米国国立癌(がん)研究所で学ぶ。帰国後、母校外科助手、講師を経て、7年4月医学部助教授、10月愛知県がんセンター胸部外科部長に就任。18年より愛知県がんセンター中央病院副院長を兼務、現在に至る。専門領域は呼吸器外科学、臨床分子生物学。
 個別化医療というのが今、がん医療のキーワードになっています。個別化とはどういうことか? 一口にがんといっても、患者さんによって、みんな違うということが少しずつ分かってきました。そこで、個々の患者さんにあった方法で、より副作用を少なく、より効果のある治療をしていこうというのが個別化医療の考えで、肺がんの分野にも確実に訪れています。

 ところで、6万7583という数字が何かお分かりになりますか? これは平成21年にわが国で肺がんが原因で亡くなった患者さんの数です。日本では1年間で約100万人が亡くなり、うち万人ががんで亡くなっているといわれています。その中で6万人から7万人が肺がんです。最近、やや頭打ち傾向ではありますが、その数はまだ少しずつ増えています。一方、米国では肺がんで亡くなる数は少しずつ減ってきていますが、その要因はやはり禁煙の効果だと思います。

 喫煙による肺がんの危険度は、ご存じと思います。私の勤務する病院でまとめたデータでも、たばこを吸っている人は6倍から7倍の危険があります。何度も繰り返し言われていることですが、予防としてはまず、禁煙をするということが大事です。ただ、たばこを吸わなくなると、肺がんがなくなる、喫煙しない人がかからないという単純なものではないことを知っておいてください。欧米とアジア系では差がありますが、日本人女性の肺がん罹患(りかん)者のうち喫煙率は10~15%というデータがあります。自分が吸わなくても副流煙のせいでと思われる方が多いでしょうが、論文を調べると、その危険度は1・8倍といわれ、そんなに高くない。このような状況ですから、喫煙しないからと過信せずに、検診を受けていただくことが重要となります。

■肺がんの種類細分化

 肺がんは大きく分けて小細胞がんと、腺がん・扁平(へんぺい)上皮がん・大細胞がんなどのことをいう非小細胞肺がんに分類されます。一番多いのは腺がんで、60%から70%くらい。女性に多く、たばことの関係は少ないといわれています。

 扁平上皮がんは以前、最も多いタイプのがんでしたが、最近は減っています。喫煙との関係が深いといわれます。大細胞がんは、先の2つに分類されないようながんのひとつです。一方、小細胞肺がんは、たばことの関係が強く、早期に転移をしやすいのですが、放射線、抗がん剤は効きやすいという特徴があります。

 以前は、小細胞肺がん、とそれ以外の肺がん(非小細胞肺がん)というようにひとくくりにして分類し、非小細胞肺がんと診断されると、治療はほとんど同じでした。これが最近になって細かく組織型(腺がん、大細胞がん、扁平上皮がんなど)に分けられるようになり、個別化が進んできたのです。

 肺がんの治療には外科治療(手術)、放射線を当ててがん細胞を殺す放射線治療、薬物治療、そして、抗がん剤・分子標的治療などがあります。

 外科手術ですが、昔は背中を大きく切っていましたが、最近は小さく切るようになり、内視鏡手術も行われるようになりました。

 放射線治療は、たとえば、がんが大きくて心臓にくっついているとか、手術に耐えうる体力がない、という場合にも行われます。リンパ節に転移がある場合、抗がん剤と組み合わせると効果があるといわれています。

 抗がん剤の治療は、プラチナ製剤といわれるシスプラチン、カルボプラチンのどちらか1つを選び、他の薬剤をもう1つを組み合わせるのが標準的な治療です。ただ、抗がん剤は正常な細胞にも作用しますので、それが吐き気などの副作用として現れます。

 そこに新しい抗がん剤が出てきました。一般名をペメトレキセドという薬で、腺がん・大細胞がん(非扁平上皮がん)にはペメトレキセドが、他の薬剤(シスプラチン+ゲムシタビン)より優れており、がんの種類が薬の選択に影響するようになった最初の例です。

■遺伝子変異に合わせ

 さらに、最近は分子標的薬が出てきました。がんの中の標的になるものだけを攻撃する薬です。VEGF(血管内皮細胞を増殖させ、血管の形成を促す糖タンパク質)に対する薬、EGFR(細胞の増殖や成長を抑制する上皮成長因子を認識し、シグナルを伝達する受容体)に対する薬の2つがあります。がん細胞も大きくなるために、新しい血管を作らなければなりません。その血管をできなくして兵糧攻めにしたりするのがVEGFに対する薬です。一方、細胞の膜のところにあるタンパク質の中にあり、細胞の増殖に関する働きをするEGFRに働くのがEGFRチロシンキナーゼ阻害剤という薬です。これらはEGFRに対して遺伝子の異常のある人に効果が高いことが分かりました。このように遺伝子のことがわかってきて、肺がんの治療はここ10年で大幅に様変わりしています。その一つが、患者さん一人一人に対応した個別化医療です。現在、診療においては、まず遺伝子の変異があるかどうかを調べて、そのうえで、がんの種類(組織)を考慮して治療の組み合わせを考えていく時代になっています。また、こうした治療が日本のどこでも受けられるようになってきたことをお伝えしたいと思います。

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