若い女性で増えている! 子宮頸がんについて=STD研究所
子宮頸がんについてのわかりやすい説明がのっている記事です。
日本では年間15000人が発症していて、約3500人が亡くなっているという、
若い女性特有のガンです。
ワクチン接種で予防できる唯一のガン!とのことですので
検診を義務づけて欲しいものですね。
<以下、記事の引用です>
若い女性で増えている! 子宮頸がんについて=STD研究所 【コラム】 2010/09/01(水) 11:03拡大写真
若い女性の間で急増している子宮頸がん。検診が大切、とはよく言われているけど、何をどうとらえたらよいのかわからない・・・ というご質問を多くいただきます。性行為で感染? 最近話題のワクチンは? わかりやすくご説明したいと思います。
【1】子宮頸がんは20~30代の若い女性で増えています
子宮頸がんは女性特有の病気で、子宮頸部(子宮の入口付近)にできるがんです。発見が遅れてしまうと、生命に関わることもある重大な病気です。日本では年間約15,000人が子宮頸がんを発症し、約3,500人が死亡しています。つまり、1日に約10人が亡くなっているということになります。中でも若い女性の間で急増しており、20~30代の女性に発症するがんの中で1位となっています。子宮頸がんは初期には全く症状がないことがほとんどで、自分で気づくことはできません。進行した子宮頸がんの症状として、おりものの異常や不正出血、性交後の出血などがあげられます。
【2】悪性型HPV(ヒトパピローマウイルス)が原因
では、子宮頸がんは何が原因で発症するのでしょうか?子宮頸がんの原因のほぼ100%が、悪性型のHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によるものとされています。HPVは100種類以上の型があり、皮膚や粘膜に存在するありふれたウイルスです。大まかにはがんの原因になるか否かによって「良性型」か「悪性型」かに分類されます。16種類ほどが悪性型HPVであり、これらが原因で子宮頸がんが発症すると言われています。
この悪性型HPVは性行為により感染しますが、「とてもありふれたウイルス」であるがゆえに、性行為の経験のある女性の80%が一生のうちに一度は感染すると言われています。
ここで気になるのが男性側のHPV感染ですが、現在研究されている段階で、はっきりしたことはわかっていません。感染予防にはコンドームが役立つものの、性器の周りの皮膚や粘膜からも感染しますので、完全に防ぐことはできません。
では、悪性型HPV感染から子宮頸がん発症までの流れはどうなっているのでしょうか。(→右上の図をご覧ください)
図のように、悪性型HPVは感染しても、大半は体内から自然に消滅します。実際に感染した人のうち、子宮頸がんを発症する人は1%以下と言われています。発症までの期間は数年~十数年かかります。
つまり、子宮頸がんになるまでにはいくつかの段階があり、この途中の段階で少しでも異変に気が付いていれば、知らないうちにがんへ進行するのを防ぐことができます。ウイルス感染への過剰な心配は無用ですが、普段から気をつけて定期的に検診を受けよう、という意識が大切です。
【3】悪性型HPVの感染を防ぐワクチン、そして定期的な検診
では、最近よく話題になっている、日本でも接種できるようになった「子宮頸がん予防ワクチン」とは一体どんなものなのでしょうか。日本人の子宮頸がん患者の約60%から、悪性型HPV に分類される16型と18型のウイルスがみつかっています。この16型と18型への感染を防ぐ役割を持っているのが、 「子宮頸がん予防ワクチン」です。ワクチンは、肩の近くの腕の筋肉に注射で接種します。半年間に3回(初回、1ヵ月後、6ヵ月後)行います。ワクチン接種の時期については、海外の多くの国では初めて性交渉を経験する前の12歳前後が推奨されています。このウイルスは自然消滅して何度も感染することがあるため、性交渉を経験した後の女性でも、ワクチンを接種して次の感染を防ぐことが大切です。 (ただし、ワクチン接種前に感染しているウイルスを排除したり、発症している病変部分の進行を遅らせたりすることはできません。)
なお、気を付けなければいけない点ですが、ワクチンは16型と18型のHPVに効果があるものなので、それ以外の型のHPV感染を防ぐことはできません。ワクチン接種に加えて、定期的な検診を受けることも大切です。
医療機関(婦人科)では、一般的に「子宮頸がん検診」と呼ばれる、がんの疑いがある細胞がないかどうかを調べる検査(細胞診)を受けることができます。もし、医療機関へ行く時間がなかなか無い・・・という方は、自宅でできる郵送検診キットなどで、悪性型HPVの感染を定期的に調べておくのも一つの方法です。
子宮頸がんは、「予防できる唯一のがん」とも言われています。日本で検診を受けている女性はまだまだ少ない、と言われているのですが、今これをご覧になっているあなたはいかがでしょうか・・・。 (情報提供:STD研究所)
